梅雨入りもして、もうすぐ7月に入ろうとするのに、全然暑くならず、毎朝クールビズだと少し肌寒いですね。
梅雨入り前に見たニュースで、消費税の軽減税率導入についてのニュースを見ました。そこには、「酒類を除く飲食料品」「生鮮食品」「精米」の3つが軽減税率の対象案としてあがっているとの事でした。
そして、土曜日には次のようなネットニュースがありました。
壁にぶち当たる軽減税率議論 与党、3試案検証も「悪循環になる」 妙案なく財務省頭抱える
要約すると、軽減税率を検討するが、制度作りが難しすぎるという内容です。
「軽減税率」聞こえはいいですが、本当に消費者の負担は軽減されるのでしょうか?
現在は一律、8%ですが、軽減税率を導入するとなると、Aという商品は、10%です。Bという商品は軽減税率対象です。という事になります。
まず、商品管理が今まで以上に煩雑になります。
おそらくPOS関係のデータは変更しないといけないでしょう。
そして、これらを判断するための現場での教育が必要になります。
そんなに難しい?と思うかもしれませんが、例えば「生鮮食品」と「加工品」の違いで「カツオのたたきは」は生鮮食品でしょうか?一瞬加熱をして調理をしているため「加工品」でしょうか?
と複雑な判定がかなり出てくると思います。
それらの管理コストは、結局のところ商品に転嫁されて消費者が負担することになります。
さらに、税収が減った分はどこから補填されるのでしょうか?
そのような事を考えると、果たして本当に「軽減」になるのかなと疑問を感じてしまいます。
ちなみに、消費税の軽減税率を導入しているヨーロッパ圏内では、ほとんどの国は消費税が15%以上のようです。
※ただ、歳入に対しての消費税の割合を考えるとヨーロッパと比較しても日本の消費税は決して安くないという議論もあるみたいです。
どちらにしても、国民にとってわかりやすい税制にして頂きたいと願う今日この頃です。