顧問先様からのご相談で、「クラウドサービスの導入を検討しているけど、どう思いますか?」という内容をよくうけます。皆様「便利そうなんですが・・」と言いながら以下のような不安を抱えているケースが多いです。
・便利そうなのはわかるけど、費用対効果がわからない。
・便利そうなのはわかるけど、具体的にどう経営にプラスになるのか想像がつかない。
本日は、その際に私がよく答えている内容についてお話したいと思います。
1. そもそもクラウドサービスで何ができる?
クラウドサービスを活用したから売上がUPすることはほとんどありません。中には、ウェブサイト作成や広告関係もありますが、多くの場合は直接売上をUPさせるサービスではありません。
ではどのようなメリットがあるのでしょう。それは、「効率化」です。
クラウドサービスの代表例を見ても、MFクラウド会計、チャットワーク、King of Time、サイボウズ等、既存のバックオフィスやオペレーションの効率化をうたったサービスがほとんどです。
・今まで毎月3時間かけていたものが1時間でできる
・従業員に対する業務連絡やスケジュール調整が簡単になる
といった具合に効率化をメリットとして謳っています。
2. 費用対効果について
クラウドサービスの内容を説明すると次にこのような質問がでてきます。
「効率化できるのは、なんとなくわかりました。ただ、費用対効果がわかりません。今までアナログで「タダ」でやっていたことにコストがかかるわけですよね。」
確かにその通りです。
例えば、MFクラウド給与で例えると、
今までは・・・
・源泉徴収税額を税額表を見ながら算出する。
・エクセルで給与明細を作成してプリントアウトして切って封筒にいれて渡す。
・給与日に会社に出社していなければ、また別日に個別に渡す。
・年に1回の社会保険の提出書類の為に賃金台帳を作成する。
これ全部今まではタダでした。
それが、MFクラウド給与を使えば、
・源泉徴収税額は自動計算なので算出する必要はない。
・給与明細は各従業員のスマホで確認してもらう。
→給与明細を作成する必要はない。
→給与日に出社していない従業員に別日で渡す必要もなくなる。
・毎月の給与計算で賃金台帳は自動作成。また、社会保険の提出書類も自動作成。
このような効率化が図れます。しかし従業員5人までは毎月2,500円・それ以降は1人増えることに300円の費用増となります。
その際に経営者にお伺いするのは「社長の時給はいくらでしょうか?」というご質問です。
仮に年収800万円の方の場合、年間労働時間 2,112時間(月の労働日数22日×1日当たりの労働時間8時間 × 12ヶ月)だとすると時給は800万÷2,112時間=3,787円となります。
となると、従業員5人以下の会社であれば、業務効率化をすることで約40分以上短縮すれば費用対効果は見込めるという事です。
3. 経営者は本来何をするべきか。
経営者は事業を行っていく上で多くの事を行わなければなりません。
しかし、経営者にとって一番重要な事は作業を行う事ではなく、いかに効果的なモノにお金を投資して売上を獲得する又は利益を創出するかです。
クラウドサービスを使って空いた時間を
・売上UPの為の新たな企画を考える
・生産性をあげるために従業員との面談を行う。
といった生産性の高い業務に時間を使ってほしいのです。
いかがでしたでしょうか。クラウドサービスを導入する際にサービス内容はもちろんですが、時間単価(時給)と効率化して空いた時間で本当に行わないといけない仕事を行うというポイントを意識して判断してみて下さい。
また、経理のアウトソーシングで時間を買って、経営者が本当に行わないといけない業務に専念しませんか?少しでも検討したいと考えた方はお気軽にどんたく会計までご連絡ください!!
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